エゴン・シーレ展に行きました

今回は読書を離れて、美術館に行った感想を共有したいと思います。

 

現在、上野にある東京都美術館で行われている企画展エゴン・シーレ展(2023年4月9日まで)

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28歳の若さで亡くなりながらも、その類まれなる才能で和多くの作品を残しており今回それらの作品が50作品、同じ時代に生きた作家たちの作品も合わせれば120点以上この展示で見ることができます。

 

あくまで個人的な感想ですが、

今回の展示を見ていてエゴン・シーレの絵画的な表現は前期、中期、後期と分かれているのかなと感じました。

前期はアカデミックな絵画、

中期が内面表現と生や死をテーマに人々の内側を抉り出した期間

後期が安定感が増し、どっしりとした中に優しさを感じるような絵画表現の期間

というイメージです。

 

特に中期に当たる作品が多く、

その大胆なタッチとは裏腹にとても繊細な内面を表現しており、痛々しいほど痛烈な感情を伴って絵画作品となっているように感じました。

一件ナルシズムにも感じられますが、そこにあるのは自己のアイデンティティとの向き合いや、後悔や疑念など、描くことで自分自身に問いかけていたのかなと感じられました。

 

個人的には後期の作品のどっしりとした自信のようなものも見られる作風が好きで、その先の作品も見てみたかったという思いが強まりました。

まだまだやる気もあり精力的に活動していた最中の流行病による死…本当に悲しいです。

 

今度自画像を描こうと思っていて、参考になればと行った今回の展示。本当に行ってよかったです。

まだ会期がありますので是非皆さんも足を運んでみてください。

 

本日もありがとうございました。